こんにちは。Noiseです。
Noiseはメーカー勤務でEMCエンジニアとして勤務しています。
今回はそもそもEMCってなに?という内容を投稿していきます。
この記事を読むとわかること。
- EMCの意味を理解
- エミッション、イミュニティの内容を理解
最後まで読んでいただけると幸いです。
EMCとは?
最初の自己紹介の記事でも書きましたが、ここでも改めて書きます。
まだ自己紹介記事をご覧になってない方はぜひご確認いただけると幸いです。
↓↓
改めてEMCとは
【Electro Magnetic Compatibility】の略で、
日本語では
【電磁両立性】といいます。
両立いうことなので、2つの項目があります。
- エミッション=EMI(Electro Magnetic Interference)
- イミュニティ=EMS(Electro Magnetic Susceptibility)
この二つの項目についてみていきましょう。
エミッションとは?
エミッションはEMIともいいElectro Magnetic Interferenceのことをいいます。
Interferenceは直訳で干渉という意味を持ち、日本語では電磁干渉といいます。
主に自分から出るノイズを規制するという意味があります。
エミッション性能がいい=外部にノイズを出さないということです。
イメージとしては下記です。
もし製品開発においてエミッション性能が悪いと、自分の開発した製品から不要な外来ノイズを出し続け、他の機器の誤動作やスマホの通信障害につながったりします。
よって各製品にはエミッション規制があり、国際規格や各OEMの規格などでリミットが決まっています。
エミッションの測定については主に電流プローブやアンテナを用いて測定します。
測定方法や種類についてはまた別記事で紹介したいと思います。
試験についての記事です。↓
イミュニティとは?
反対にイミュニティはEMS(Electro Magnetic Susceptibility)ともいい、直訳で電磁感受性と訳します。
要するに電磁波への耐久性のことです。
イメージとしては下記の認識ですね。
イミュニティに関しては、外来からノイズを受けたときに誤動作をしない耐久性のことをいいますね。
こちらも試験方法としてはアンテナや電流プローブを用いて、製品に対して電磁波ノイズを照射します。
この電磁波ストレス環境において誤動作が起きないように設計することが大切ですね。
イミュニティの試験方法についてもまた別記事で紹介していきます。
試験についての記事です。↓
まとめ
今回は
- EMCとは何か?
- EMCは電磁両立性を表しており、エミッション(ノイズを出さない)とイミュニティ(ノイズを受けても誤動作しない)
について紹介しました。
この2点の両立性を満足することを
電磁両立性を満足している=EMC性能を満足している
安心な製品ということになります。
Noiseはこの性能を満足する製品開発をするために、日々頑張っています。
EMCやエミッション、イミュニティという言葉を初めて聞く方は、下記の3点さえ頭に入れておけばばっちりです。
- EMC=電磁両立性
- エミッション=ノイズを出さない
- イミュニティ=ノイズを受けても誤動作しない
以上です。
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